甘い物と虫歯の関係

皆さん、こんにちは。
久喜市の歯医者「ハートデンタルクリニック」院長の定岡です。

日頃患者さんたちに甘味指導をする立場ですが、実は私も甘いものが大好きです。
甘いものが虫歯の原因になることをほとんどの方がご存知かと思いますが、どのように虫歯になるかは意外と知られていません。
今回は甘いものがどのように虫歯になるかを話したいと思います。

 

甘いものと虫歯

甘いものと聞いて一番にイメージするのが「砂糖」です。
チョコレートにも砂糖が使われています。
砂糖「スクロース」は科学的には「グルコース」(ブドウ糖)と「フルクトース」(果糖)という物質が結合してできています。

 

砂糖から虫歯ができるまで

①お口の中に砂糖が入ってきます。

②すでにいる虫歯菌(主にミュータンス菌)が砂糖をグルコースとフルクトースに分解します。
その時に歯を溶かす「酸」を産生します。

③虫歯菌はグルコースとフルクトースに分解するだけではなくグルコースをつなげていって「グルカン」というネバネバした物質を作り歯の表面にしっかりと付着してお口の中の唾液に流されないようにします。

④それでもまだ砂糖があるようなら、さらに分解してグルコースをつなげていきグルカンを大量に作ります。
このねばねばの巣は虫歯菌を外敵(唾液や薬)から守る格好の住処となります。
そしてどんどん酸を産生し続けます。

⑤このネバネバの層の中には虫歯菌以外の細菌も入り込んできます。
そしてたくさんの細菌が存在するネバネバの層の完成です。
これを「バイオフィルム」と言います。
このバイオフィルムは砂糖の摂取が続くとどんどん成長して大きく頑丈になり、歯を溶かす酸を大量に産生していきます。

さて、このように虫歯ができるには砂糖等を原料に(砂糖以外にも原料になります)虫歯菌が働き、グルカンという自分の住処を作ったり、酸を大量に産生したりして歯を溶かし続け、いずれ虫歯ができます。
つまり、砂糖のような甘いものをやめると虫歯ができにくくなります。
でももし、
①虫歯菌がグルカンを作れないようなもの
②虫歯菌が酸を産生できないようなもの
③砂糖を一緒に摂取してもグルカンをつくらせないもの
このような甘味料があれば嬉しいですよね。

次回、代用甘味料をご紹介します。