スウェーデンの歯科事情

皆さん、こんにちは。
久喜市の歯医者「ハートデンタルクリニック」院長の定岡です。

当院では、スウェーデン式予防プログラムを実施しています。
具体的には、1997年にスウェーデンから発祥した「カリオグラム」という虫歯リスクアセスメントソフトを導入しています。
 カリオグラムでは、ムシ歯のリスクが高いのか低いのか、円グラフにして分析していくもので、ビジュアル的にわかりやすいのが特徴です。
スウェーデンは予防歯科の先進国で、国民の歯の健康意識が非常に高い国でもあります。
今回は予防歯科先進国、スウェーデンの歯科事情についてお伝えします。

 

スウェーデンってどんな国?

人口:約990万人(東京23区と同じくらい)
国土面積:約45万㎢(日本の国土に北海道をもうひとつ足したぐらい)
首都:ストックホルム
言語:スウェーデン語

スウェーデン人のオーラルケアの意識は高く、歯科医院での定期的なメンテナンスの受診率は約8から9割です。事故で歯をけがしたなどの場合以外は、駆け込みで歯科受診をすることはあまりありません。
またデンタルフロスの使用率は5割以上となっています。

 

スウェーデンの歯科事情

☆患者ひとりあたりの歯科医師数
〈スウェーデン〉約1320人に1人
〈日本〉約1270人に1人
☆患者ひとりあたりの歯科衛生士数
〈スウェーデン〉約2600人に1人
〈日本〉約1100人に1人

・70歳で残っている歯の本数
〈スウェーデン〉21本
〈日本〉16.5本
・12歳児の虫歯経験数
〈スウェーデン〉0.8本
〈日本〉1.4本


・20歳まで歯科医療が無料
スウェーデンでは、20歳未満は歯科医療を無料で受けられます。
メインテナンスだけではなく虫歯の治療などももちろん無料です。
歯科に限らず、スウェーデンでは医療費も教育費(大学まで)も国の負担で無料です。

・メインテナンスは国民の常識
スウェーデンでは、かかりつけの歯科医院があるのが当然で、国民の8〜9割が健診のために歯科医院を定期的に訪れています。
歯科医療費が無料のため、子供の頃から歯科医院に通ってそれが文化となっていることも理由でしょうが、総じて健康意識が高い人が多いです。

・専門性を生かした先生がいる
歯科医師の治療内容自体は、日本とほとんど変わりませんが、何人かの先生がチームを組んで歯科医院を運営しているケースが多いです。
日本のように1人の先生が全ての診療科を手がけるのではなく、担当科(保存科・歯周病・口腔外科)に分かれて専門性を発揮しています。

・歯科衛生士が活躍している
予防の専門家である歯科衛生士は、スウェーデンの人気職業です。
スウェーデンでは、歯科衛生士は患者さんの予防業務の全てを担います。
「歯科医師の監督の下」ではなく、予防の専門家として、自身で診査・診断・指導を行います。

 

スウェーデン発の歯科技術

・PMTC
歯科医院に行くと、シュイーンと回転する器具で歯の表面を磨いてくれます。これは専門用語ではPMTC(Professional Mechanical Teeth Cleaning)といい、スウェーデン発祥です。

・インプラント
今では認知されているインプラント治療も、発祥はスウェーデン。
スウェーデン人の故ブローネマルク博士が生みの親と言われています。

・歯周再生治療
重度の歯周病によって破壊された歯槽骨や軟組織を再生させる手術の「GTR法」や、歯周組織の再生を誘導する「エムドゲイン」という材料などもスウェーデンで開発されました。

歯が大切なことはなんとなく分かっていますが、しっかりと自覚するのは悪くなってからの方が多いです。しかし不思議と子供のころから通院している方は自然と予防の大切さが身についています。
やはり習慣って、早いうちに身につける方がよさそうです。
スウェーデンは子供のころから歯科受診(メインテナンス)するのが習慣化しているようです。
正しい行動は正しい知識からです。
ぜひ一度、当院で「スウェーデン式予防プログラム」を受けてみませんか。