奥歯と健康のお話

皆さん、こんにちは。
久喜市の歯医者「ハートデンタルクリニック」院長の定岡です。

当院にも奥歯を多数失ってしまった方が来院されます。
どのように食事をとっていたのか患者さんに聞いてみると、返ってくる答えは意外と「なんでも食べられますよ」と言う方が多いのです。
本当になんでも食べられているのでしょうか?
今回は少しだけ栄養の話です。

 

奥歯を失うとどうなるの?

奥歯を失うと咀嚼機能が低下します。
咀嚼機能が低下すると、柔らかくて食べやすいものや、満腹感を得られるものを選びがちになります。
例えば、ラーメンやうどんなどの麺類は、よく噛まなくても食べやすい食べ物です。
すすって流し込めるので、噛めなくてもストレスをほとんど感じずにたべれます。
カレーライスも同様です。手軽に満腹感が得られます。
その結果、しっかり食事はとれていると思ってしまうのです。
こうした噛めなくても食べられる食事は、実はカロリーオーバーを引き起こしやすいので、肥満にもなりやすいのです。
また、筋肉量の維持に必要な動物性タンパク質や、老化を防ぎ体調を整える抗酸化物質、ビタミン、ミネラル、食物繊維などが乏しく、深刻な栄養不足も招きやすいのです。
その結果以下のような病気に気をつけなければなりません。
・体力低下(サルコペニア)
・転倒、骨折
・糖尿病
・脳梗塞
・心筋梗塞
奥歯を失うと知らないうちに、肥満や病気を引き起こしかねないのです。

 

あなたはどの程度まで食べられますか?

奥歯を失うと次第に食べにくくなるものが「肉と野菜」です。
ストレスを感じずに食べられる柔らかい食べ物は糖質過多、低タンパク質、低ビタミン、低ミネラルのものが多いです。
ここに「食品咬度表」がありますのでご自身でチェックしてみてください。
「4〜6の食品が噛みにくい」という場合は糖質過多になっているかもしれません。

〈食品咬度表〉
1.スープ
2.プリン・おかゆ・豆腐
3.ごはん・まぐろの刺身・煮魚・はんぺん
4.ちくわ・かまぼこ・こんにゃく・ビスケット・おこわ・いかの刺身・ハム・ソーセージ
5.スルメイカ・フランスパン・酢だこ・サラミ・ビーフステーキ・らっきょう
6.堅焼きせんべい・ナッツ・餅・たくあん