歯の仕組み・唾液の働きについて

みなさん、こんにちは。
久喜市の歯医者「ハートデンタルクリニック」歯科衛生士の秋庭です。

6月は歯の衛生週間がありました。
当院では来院された患者さん1人1人に口腔内検査を行っています。
検査後、結果をお伝えする時、「歯って何本生えてるんですか?」「唾液って大切って聞いたりするんですが何でですか?」等、質問を受けることがあります。
そこで、今回は「歯のしくみ・唾液の働き」についてのお話です。

 

歯って何本生えてるの?

乳歯(子供の歯)は20本。
永久歯(大人の歯)は親知らずを含めて32本です。
歯1本1本には役割があります。
そのため、1本でもなくなったら口の中のバランスが崩れ健康にも悪影響が出てきます。

 

8020運動

「ハチマルニーマル運動」をご存じでしょうか。
80歳で20本以上自分の歯を保とうという運動です。
少なくても20本以上自分の歯があれば、食事への影響が少ないと考えられています。
欠損歯が増えると咀嚼能力が下がり、消化吸収に影響を及ぼします。
また、口の機能低下を引き起こし、飲み込みづらくなることで誤嚥性肺炎のリスクが上がります。
奥歯を失った場合には、転倒のリスクが上がる研究結果も出ています。
そもそも、硬い食事がとりにくくなるため、お米などの柔らかい食事が多くなり、炭水化物過多、野菜不足になりがちです。
今から、歯磨き・歯科医院での定期健診をしっかり行い自分の歯を大事にしていきましょう。

 

なぜ歯が硬いのか?

歯は硬いのでそのお陰でどんなものでもガブリと噛みきることができます。
「歯」は私たちの食事を支えるため毎日毎日頑張ってくれています。
ではなぜ、歯は硬く出来ているんでしょうか。
それは「象牙質」という歯の本体が、噛んでも壊れないように「エナメル質」と呼ばれる硬い鎧をまとっているからです。
このエナメル質、身体な中で1番硬く、その硬さは水晶とほぼ同じです。
それだけ硬いエナメル質ですが、苦手なものがあります。

 

エナメル質の敵とは?

水晶と同じくらい硬いエナメル質を壊していく強敵何だと思いますか。
むし歯菌が出す「酸」です。
硬くて丈夫なエナメル質ですが、「酸」にはとっても弱いんです。
酸っぱいものもエナメル質には強敵。
ずっと酸に触れていると、硬いエナメル質に傷がついたり溶かされたりしていきます。
これを「脱灰」といいます。
エナメル質が酸によって溶かされ続けると穴がぽっこり!
穴が開くとさぁ大変。
穴から歯の本体「象牙質」に菌が入りこみ、大暴れを始めます。

 

食い止めてくれる救世主、唾液!

唾液にはすぐれた力が満載。
傷口をきれいにして守ったり、ばい菌の力をおさえたりしてくれます。
唾液には魔法のような沢山の効用があります。
その中の1つに硬いエナメル質が酸によってダメージを受けた部分を治してくれる力があります。
これを「再石灰化」といいます。
唾液中のカルシウム、リンが酸によって奪われたエナメル質を補修してくれます。
しかし、歯磨きをしなかったり、エナメル質の敵、酸を発生させる回数(飲食回数)が多いと唾液によるエナメル質の補修(再石灰化)効果が期待出来なくなってしまいます。

当たり前のようにある「歯」と「唾液」ですが、どちらも私たちが問題なく食事をし、日々の生活を送れるよう支えになってくれています。
自分の身体を支えてくれている「歯」と「唾液」に異常がないかは歯科医院で定期的にチェックを受けないとわからないことが多いです。
定期的にメインテナンスを受け、労ってあげて下さい。