睡眠と身体の関係性について

皆さん、こんにちは。
久喜市にある歯医者「ハートデンタルクリニック」歯科衛生士の秋庭です。
日に日に暑くなり寝苦しい夜が続き、患者さんからも「暑くて中々ぐっすり眠れない」
とお話を聴くことも増えて来ました。

そこで今回は私が所属しているスタディーグループで学んできた
「睡眠と身体の関係」についてのお話です。

 

睡眠

脳の疲労を回復し、また睡眠をとることで心身の疲労回復や日中の記憶の整理をしていると言われており、人生の1/3は睡眠をとっているそうです。

 

睡眠不足が及ぼす影響

①免疫力の低下
免疫力が下がり感染症などの病気にかかりやすくなります。
また自律神経が乱れ白血球の働きが低下。

②ホルモンバランスが崩れ、太りやすくなる
睡眠時間が短いと食欲に関するレプチンという食欲抑制ホルモンが減少し、グレリンと呼ばれる食欲増進ホルモンが増えることが研究により分かってきました。
この結果ホルモンバランスが乱れ、食欲が増進し肥満に繋がり安いと考えられています。

③交通事故や仕事中のミスなど日常生活でのトラブル増加
日本での調査結果によると睡眠時間が4時間以下になると
居眠り運転事故の発生率が急激に上昇することが分かっています。
睡眠は、体質や性別など個人的な要因に左右されるので
日中の眠気で困らなければ十分であるというのが専門家の見解です。
ただし、睡眠時間が平均7時間とれている人は日中の業務ミスが少ないというデータもあります。

④精神的に不安定になる
国立精神・神経医療センターの研究によると1日の睡眠時間が4時間半ほどの状況が5日間続くと
鬱病などの患者に似た脳機能の変化が見られ、不安や抑うつ、情緒不安定になる傾向がわかってきました。

 

睡眠不足と認知症の関係性

睡眠不足が続くと肥満や鬱病、また生活習慣病などの発症率が高まることがわかってきています。
最近ではアルツハイマー型認知症の発症にも睡眠不足が関係していると言われてきている。

 

なぜ?

アルツハイマー型認知症の患者の脳を調べると「アミロイドβ」
と呼ばれるたんぱく質が多く脳に蓄積されています。
その結果、脳の神経細胞が破壊されてしまい、認知症を発症すると考えられています。
このアミロイドβは日中、脳が活動したときは老廃物として発生し、
睡眠時に脳内から排出される性質があります。
睡眠不足だったり、眠りが浅かったりする状況が続くと「アミロイドβ」が脳内から排出されず、
脳内に蓄積されることが続き、アルツハイマー型認知症の発症が高まるのではないかと考えられてきています。
因みにこの「アミロイドβ」は歯周病とも関連があると言われています。

 

歯周病とアミロイドβの関係

アルツハイマー型認知症を防ぐにはアミロイドβの蓄積を防ぐ必要があります。
近年の研究により歯周病菌がアミロイドβを生成、蓄積させることがわかってきました。

マウスでの研究で歯周病菌を3週間連続で投与した結果、マウスの脳内でアルツハイマー型認知症を引き起こすアミロイドβが10倍に増加。
記憶力の低下が認められた。
この研究はマウスで行われていますが、人間の体でも同じようなことが起こっていると考えられてきています。

睡眠不足は身体だけでなく、脳にも影響を与え、
アルツハイマー型認知症を引き起こす関係も指摘されてきています。
つまり、睡眠は身体と脳を支える大事な時間になります。
適切な睡眠がとれるよう「寝る時間」を確保できる生活習慣を作っていきましょう。