咀嚼(噛む)機能が及ぼす全身への影響

こんにちは。
久喜市の歯医者「ハートデンタルクリニック」歯科衛生士の秋庭です。
暑い毎日が続き来院者さんから「食欲がでないです。」と
お話を聴くことも多くなりました。
食欲がなくなると当然、食事量、食事回数が減っていきます。
それが一時ならまだしも、ずっと続いてくると全身にも影響を及ぼすことも…。

そこで今回は噛む(咀嚼)機能が身体に与える影響についてのお話です。

 

噛む(咀嚼)とは

毎日当たり前のように行っている「噛む(咀嚼)」
人はこれを行うことで食事から栄養を摂り身体の中にそれを送り込んでいます。
食事は摂れていても噛まない、噛めない状況が続くと消化不良となり、
全身に悪影響を及ぼすことになります。

 

噛む機能が低下する原因

むし歯、歯周病で歯を失うことが原因となり噛む機能が低下することが1番多いです。
その他には、認知機能の低下、ストレス、仕事の忙しさから早食いが多い等で
食事量、回数が減り、噛む機能が低下することもあります。

 

噛む機能の低下が引き起こすこと

噛む機能が低下すると、カロリーの充足は出来ても健康維持に必要な栄養素の摂取が
不足することが分かってきています。
通常、咀嚼機能に問題のない人の咀嚼機能値(正常値)は数値で表すと200〜250mg/dlです。
( グルコース含有グミを咀 嚼 しグルコースの溶出量を計測する能力検定法)
むし歯、歯周病で奥歯を失った場合、咀嚼機能値は100mg/dl以下にまで低下します。
この状態が続くと、口の機能低下が起こり、必要な栄養が摂取出来ず低栄養状態になりやすいです。
結果、身体全体が虚弱になることにつながってきてしまいます。

 

奥歯を失うことで引き起こされる問題

奥歯を失って噛む機能が低下すると、硬い食材が噛めなくなる、もしくは避けるようになり、
雑穀類、野菜類、肉類などを摂る量が低下します。
そうすると、食後の血糖値の上昇が緩やかになる雑穀類のような低GI値食品の摂取量が低下していまいます。
(GI値とは→食後の血糖値の上昇度を示す指標。
GI値は食品毎に設けられており、値が低い食品ほど、食後の血糖値の上昇が緩やかとなる。)

また、認知機能の低下や食事時間がしっかり確保出来ない等の理由、背景から、
硬い食材を避け、噛まずに飲み込める、柔らかい食材(ごはん、うどん、そば、カレーライスなど)、
高GI値の食品を選ぶことに繋がります。
結果として糖質の摂取量が増加し、糖質の代謝が悪化、肥満に繋がってしまいます。
事実、噛む機能が低下している人ほど、高GI値食品の摂取が増え、糖尿病のリスクが高いというエビデンスも出ています。

普段当たり前のように行っている噛む(咀嚼)ですが、私達の身体を支えることに繋がっています。

当院では咀嚼機能値が計れるグルコセンサーという機械を取り入れています。
咀嚼機能に不安、心配がある方はお気軽にお声掛け下さい。