皆さん、こんにちは。
久喜市の歯医者「ハートデンタルクリニック」院長の定岡です。
当院は定期検診で通院している方がたくさんいます。
治療で通院される方よりも多いです。
今回は定期健診についてお話ししたいと思います。
定期健診の誤解
①早期発見、早期治療が目的ではない。
定期的に歯科受診をして早めに悪いところを見つけて治療してもらおうと思っている人も多いと思います。
しかし本当は悪くならないようにするために定期健診をするのです。
例えば、日頃の歯磨きのやり方が自己流に戻ってしまっているのを訂正したり、デンタルフロスの習慣化のため一緒に練習したり、などです。
②歯のクリーニング(歯石除去)が目的ではない。
歯石とはプラークが毒素を出し石灰化して石のように固まったものです。
つまり歯石になってしまってからクリーニングをするのは遅いのです。
できれば歯石にならないように歯ブラシやフロスを使って自分でプラークを取れるようになるのが理想的です。
そのため、歯石除去ではなく歯石が付きにくくなるように歯をツルツルに磨きあげるPMTC(プロフェッショナルケア)を行います。
③同じ歯科医院(歯科衛生士)でないと効果が出にくい。
同じ歯科医院で定期健診(歯科衛生士)をしないと、過去のデータと比較ができません。
以前に比べて歯磨きが上達したのか、また虫歯や歯周病が進行しているのか、などを比較し対策をしていきます。
そのためには同じ歯科医院(歯科衛生士)で定期検診を受けないと効果が出にくいのです。
④すぐに結果がでない。
定期健診は数回受けたからといって結果が出るものではありません。
5年、10年、20年と長期的に受診することで結果がでてきます。
80代になった時においしく食事ができることを目標に取り組みましょう。
当院の定期健診の基本的な流れ
①問診
歯やお口の中、体調や日常生活など、これまでとの変化や気になっていることをお聞きします。
②セルフケアの確認
プラークのついている場所や量から、患者さんごとに歯磨きのコツをアドバイスをします。
歯ブラシの選び方、動かし方、歯磨き剤の選び方などをご説明します。
③歯石の除去
患者さんの歯磨きだけでは取り切れないプラークや史跡を、専門の器具で取り除きます。
お口の中の環境を整えることで、虫歯や歯周病になりにくい状態にします。
④PMTC
歯の表面を専門の器具でツルツルに磨きます。
歯石やプラークが付きにくい歯にします。
⑤次回の予約を取る
お口の中に問題が発見されれば歯科医師の診察となりますが、特に問題がなければ次回の定期健診の予約を取ります。
定期健診はお口の状態にもよりますが、およそ4〜6カ月に1度の頻度になります。
定期健診のメリット
①10年間に失った歯の本数
・治療も定期健診もしてない人⇒3.6本
・治療も定期健診もした人⇒1.1本
②かかる年間医療費(医科)
・歯周病のない人→6万円
・歯周病軽度の人→43万円
・歯周病中等度の人→45万円
・歯周病重度の人→46万円
・歯のない人→66万円
このように定期健診により歯の残存数が変わってきます。
また、口腔内の状態が全身の健康状態と影響しあっていることがわかります。
当院では歯科衛生士専用の診療チェアーを設置し、複数の歯科衛生士が在籍しています。
定期健診に移るまでは全体的な診査や予防プログラムを受けていただいてからになりますが、ご興味のある方はぜひご来院ください。