当院では、医師が常に技術の向上に努め、手術室、歯科用CT、マイクロスコープなどを完備し、安全・安心で高度な治療が行える体制を整えています。
歯科用CT
歯科用CTは3Dの立体映像でお口の中を撮影できます。
平面的なレントゲンよりも、精密な診査・診断を行うことができます。
歯・神経・血管の位置やあごの骨の厚みなどを鮮明に映し出すことができます。
歯を支える顎の骨には、多くの神経や血管が通る窪みや傾きがあります。
その構造は非常に複雑で、レントゲンでは骨の裏側にある神経や血管を確認することができません。
このように複雑な神経系、血管の血流、筋肉や骨の構造を把握するためには、CTが欠かせません。
当院で使用しているCTは、下顎管に対する左右の親知らずの根尖の位置を同時に診断でき、前歯、奥歯の治療やインプラント治療に適しています。
また、患部の詳細な把握が必要な根管治療では細かい断層像が鮮明に撮影できます。
歯科用CT、従来のレントゲンでは平面的にしか得られなかった情報が、立体的で奥行きのあるものになります。
つまり、患者様の口の中の環境をより具体的に可視化することができ、治療の精度が確実に向上するのです。
また、院内にCTがない歯科医院では、大学病院や提携クリニックでCT撮影を行うため、撮影までの時間が長くなり、可能な症例については別途スケジュール調整が必要になります。
その点、CTが完備された病院であれば、手術前や手術中にCT検査が行えるだけでなく、治療がスムーズに、安全かつ確実に進行します。
マイクロスコープ
マイクロスコープ（歯科顕微鏡）は、肉眼の最大20倍もの倍率の視野で治療を行うことができます。
肉眼では見えない小さな患部も、マイクロスコープを使えば肉眼の20倍もの大きさで見ることができます。
歯科先進国のアメリカでは、ほぼ100％の歯科医院がマイクロスコープを導入していますが、日本国内では、5-6%の導入率の機械です。
なかなかマイクロスコープが普及しないのは、機器自体が高価であること、操作方法が難しいこと、扱うのに訓練が必要なことなどが理由です。
エピオスエコシステム
エピオスエコシステムは水と塩を電気分解して薬品を使用しない、安全性の高い除菌水（エピオスウォーターと言われます）を作ることができるシステムです。
エピオスウォーターの組成物に含まれる次亜塩素酸は、白血球が体内に侵入したウイルスを殺す際に生成されるヒト由来の成分で、高い殺菌力と優れた安全性を有しています。
治療中や口をすすぐときなど、歯科治療中は常に水と接触していますが、歯科医院の水が近年問題になっています。
多くの歯科医院で、配管の変質や血液の付着による細菌や微生物で水が汚染されていることが報告されています。
当院では、院内感染予防対策として、コップの水から手洗いの水まで、院内のあらゆる場所でエピオスエコシステムで生成したエピオスウォーターを使用しています。
細菌やウイルスをほとんど排除しますので、安全性の高い治療をお受けください。
リサ（クラスB滅菌器）
当院では、蒸気滅菌器「クラスB滅菌器 リサ」を導入しています。
滅菌器の規格は国内外にいくつかありますが、ヨーロッパの規格が最も厳しいと言われており、リサはそのヨーロッパ規格の中でも最も高いクラスBです。
クラスBは、欧州規格EN13060に準拠したオートクレーブを意味し、あらゆる微生物を完全に滅菌することができると言われています。
真空と蒸気の噴射を交互に繰り返すことで、これまで殺菌できなかった部分にも蒸気を行き渡らせ、殺菌を行えます。
また、クリーンエアの真空流入を繰り返すことで、外部からの菌の侵入がない状態で乾燥を行うことができます。
このリサのおかげで、院内感染防止をさらに強化できます。
使用した器具に付着した細菌やウィルスを徹底的に死滅させ、安心して通える歯科医院を目指します。
キャビトロン（超音波スケーラー）
キャビトロンは高性能の超音波スケーラーで、治療時の振動が分散されるため、痛みが軽減されます。
超音波スケーラー特有の不快感や振動を低減できるので、痛みや音が苦手な患者様も安心してメンテナンスを受けていただけます。
また、医師目線の話になりますが、キャビトロンはハンドピースの先端が360°回転するため、手首の位置を変えずに指先で角度を変えることができ、口元全体へのアクセスを向上させ、手首への負担を軽減させてくれます。
お手入れがしやすく、日常のメンテナンスも楽になります。
これにより患者様にとっても、歯科医師にとっても快適なメンテナンスが可能になります。
X SMART IQ、Propex IQ（歯科用根管長測定、拡大装置）
当院では、「電動根管治療器X Smart IQ」と「根管長測定器 Propex IQ」を使用しています。
従来の根管治療用電動モーターとの違いは、PCなどとBluetoothでワイヤレス接続し、専用アプリで起動することができ、根管治療に使用する清掃器具の種類、回転方法、手順がプログラムされています。
根管内を自動で削り取るため、より確実な処置が可能です。
しかし、歯科医師が直に感じる治療方法も重要なので、最初は歯科医師の腕で根管治療を開始し、根管の通過が確認できたら治療用電動拡大鏡X smart IQを作動させます。
根管治療は、患者様にはわかりにくい治療法ですが、歯を残すための大切な治療法です。
また、根管治療は難しい治療ですが、より効率的で正確な根管治療を実現するために、「X smart IQ」「Propex IQ」を採用しています。
インプランター
インプランターとはインプラントを挿入するための機械です。
インプラント治療は、顎の骨に穴をあけて人工歯根を挿入する方法ですが、顎の骨の厚さは個人差があり、骨密度も年齢によって変化します。
当院では、回転トルクの誤差やばらつきが少ない最新のインプランターを使用しており、低速でも優れた精度と安定性を実現しています。
また、先端にLEDライトを装着しているため、正確な挿入位置がわかり、安全な速度で骨を正確に削ることができます。
サージテル（拡大鏡）
現代の歯科治療には、肉眼では見えないレベルの精密さが求められます。
当院では、サージテルという歯科専用拡大鏡を使用することで、精密な治療を実現できます。
歯を今まで以上に「細かく」「くっきり」見せることで、歯の状態や治療の必要性などの判断がより早くできるようになり、症状が出る前の虫歯や小さな破折、見えにくい根管まで確実にとらえます。
再発・再治療も防ぐことができます。
また、サージテルを使用する医師の眼精疲労のストレスを軽減し、筋肉疲労を軽減します。
その結果、ベストな状態で治療を行うことができるのです。
説明用モニター
当院では
「患者様が患部を詳細に確認することができる」
「患者様が自分の口の中の状態や治療状況を確認できる」
ことを大切にしています。
レントゲン画像や口腔内写真をはっきりと確認することができます。
映像や写真の解釈だけでなく、医療内容をアニメーションで説明するシステムも導入しています。
一般的な歯科だと、歯科治療はわかりにくく、今やっている治療がわからないという患者様が非常に多いです。
患者様が自分の口の中の状態や治療状況を確認できるようにすること、患者様が自分の状態を理解することで、不安も軽減されると考えています。
インキュベーター
インキュベーターは、細菌や細胞を培養するための小型の装置です。
温度、湿度、炭酸ガス濃度を一定に保ち、人体の自然な状態に近い環境で菌や細胞を培養するために使用されます。
歯科医院では、採取した唾液中の細菌を培養して、むし歯や歯周病のリスクを調べるためにインキュベーターが使用されています。
インキュベーターを使った検査結果をもとに、予防歯科のプログラムを組むこともあります。
