埼玉県久喜市青毛の歯医者 | ハートデンタルクリニック |

コラム

代用甘味料について


皆さん、こんにちは。
久喜市の歯医者「ハートデンタルクリニック」院長の定岡です。

前回は、虫歯と甘い物の関係についてお話しましたが、今回は代用甘味料についてご紹介します。

 

代用甘味料って?

代用甘味料とはスクロース(砂糖)の替わりに用いる甘味物質の総称です。
糖尿病でも安心して食べられる高血糖を生じない甘味料、肥満対策に用いる低カロリーのダイエット用甘味料、そしてむし歯の原因にならない甘味料などがあります。

 

まずは、糖のことを知りましょう

・糖は、最小単位の単糖類(グルコースやフルクトースなど)が鎖のように何個つながるかで分類されます。
二糖類は単糖類が2つ結合したものです(スクロースやマルトースなど)。
この単糖類と二糖類を合わせて糖類といい、虫歯菌に代謝されると酸が産生されます。(虫歯の原因になる)

・多糖類は単糖類がたくさんつながったもの(デンプンなど)で、虫歯菌には分子が大きすぎてそのままでは代謝できません。
唾液の酵素で単糖類に分解されると、虫歯菌が代謝できるようになり、酸を産生します(虫歯の原因になる)。

・糖アルコール(キシリトールなど)は、糖類に水素が添加(還元)された構造をしています。
そのため虫歯菌が代謝するのは難しく、弱い酸しかでなかったり、あるいは酸が全く出なかったりするので、虫歯になりにくいといえます。
以上をまとめて糖質と呼び、そこに食物繊維を加えて炭水化物と呼びます。

・人工甘味料(サッカリンやアスパルテームなど)は甘味成分を人工的に合成したもので、糖には分類されません。糖とは完全に構造が違うので、虫歯菌は代謝して酸を産生できません(虫歯の原因にならない)。


〈糖質〉
*糖類
・単糖類(グルコース、フルクトースなど)
・二糖類(スクロース、マルトースなど)

*多糖類
・少糖類(オリゴ糖など)
・多糖類(デンプンなど)

*糖アルコール
(キシリトール、パラチノース、マルチトールなど)

☆人工甘味料
(サッカリンやアスパルテームなど)

 

代用甘味料の種類について

・マルトース(麦芽糖)
・パラチニット(還元パラチノース)
・マルチトール(還元麦芽糖水飴)
・キシリトール
先程お話しした通り、糖アルコールや人工甘味料は虫歯になりにくいです。

糖アルコールは「〜トール」や「還元〜」と記載されているので参考にして選ぶとよいでしょう。
また人工甘味料(サッカリン、アスパルテームなど)も虫歯を作りません。
いろいろと商品化されていますので確認してみるといいでしょう。

先日アイスコーヒーが大好きな患者さんが来院されました。
聞くとガムシロップを入れて1日に5〜6杯飲むそうです。
1日ぐらいなら良いですが、やはり習慣的となると虫歯が多発します。
そんな時に代用甘味料の知識があれば大好きな甘いアイスコーヒーをやめずに済みます。(カフェイン摂取の問題はありますが)
知らずに身についてしまっている虫歯の習慣があるかもしれません。
ぜひ当院の予防プログラムを受けて一度虫歯の習慣がないか見直してみませんか?


電話予約の方はこちら
WEB予約の方はこちら