埼玉県久喜市青毛の歯医者 | ハートデンタルクリニック |

コラム

噛むことと筋肉の関係


皆さん、こんにちは。
久喜市の歯医者「ハートデンタルクリニック」院長の定岡です。

前回は奥歯を失うと肥満や病気になりやすいことについて話しました。
今回は前回に引き続き、筋肉にどう関係するのかの話をしたいと思います。

 

サルコペニアを知ってますか?

サルコペニアとは、加齢によって生じる筋肉量、筋力の低下のことで、高齢者の体力や運動機能を急激に低下させ、転倒や寝たきりの原因として昨今非常に問題視されています。
サルコペニアにならないためには筋肉の主成分であるタンパク質の摂取が必要不可欠になります。
タンパク質が多く摂れる食品は、肉類・魚介類・卵類・大豆製品・乳製品などがあります。
肉類などはしっかり噛めないとなかなか食べられませんので、やはり奥歯は大切ですね。
そして、摂取したタンパク質を使って効率よく筋肉を維持するには、野菜に豊富に含まれるビタミンやミネラルも欠かせません。
野菜が足りないと、筋肉を維持しにくくなります。
野菜も肉類と同様、よく噛まないと食べられない食材です。
野菜も奥歯がないと苦手になる方が多いのです。

 

サルコペニア度をチェックしよう

〈チェック1〉
以下のうち、1つでもできなければサルコペニアの可能性ありです。
①イスに座り、手を使わずに片手で立ち上がれますか?
②片足立ちで靴下がはけますか?
③60秒間片足立ちできますか?

〈チェック2〉
①両手で親指と人差し指で「指わっか」を作ります。
②ふくらはぎの一番太いところを「指わっか」で挟んでください。

「指わっか」がちょうどぴったりの方はOK!
「指わっか」が余って隙間ができる方はサルコペニアの危険性が高いです。
逆にふくらはぎが太くて「指わっか」が閉じない方はもしかしたら*サルコペニア肥満かもしれません。

*サルコペニア肥満
よく噛めないために軟食傾向になり、糖質偏重の高カロリー、低栄養食が続くと、肥満になり血糖値や体脂肪率が上がり、糖尿病や動脈硬化の発症(重症化)のリスクが上昇します。
そのうえタンパク質と野菜の摂取不足によって筋肉が痩せて体力が落ちてしまいます。
このような状態がサルコペニア肥満です。

「体の健康はお口の健康から」といわれます。
一度慣れてしまった食生活(噛まないでも食べられる食事)を元に戻すのは、とっても大変です。
歯のトラブルは早めに対処して、なるべく歯を失わないように定期健診をしましょう。


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