埼玉県久喜市青毛の歯医者 | ハートデンタルクリニック |

コラム

歯牙接触癖(TCH)について


こんにちは。
埼玉県久喜市の歯医者「ハートデンタルクリニック」歯科衛生士の秋庭です。
早いものでもう11月。
コロナ禍が続く毎日ですが日常生活での制限はかなり緩和され、以前より外に出ての活動が出来るようになってきましたね。先日、定期健診にいらした患者さんから
「ご飯を食べてたら急に顎が痛くなってきました。歯より顎の方が痛いんです。何が原因ですか?」
と相談を受けました。
実は最近、顎が痛くなり歯科医院を受診する方が多くなってきているんです。
コロナ禍で生活スタイルが変わり、ストレス等で知らず知らずのうちに上下の歯を接触させる
「歯牙接触癖」の方が増えてきていることが原因かもしれません。そこで今回は顎関節症に繋がる可能性があると言われている
「歯牙接触癖(TCH)以下TCH」についてのお話です。

TCHとはどんなものか?

通常、食事時以外の時上下の歯はふれ合っておらず、1~3mmの隙間があります。
TCHとは食事時以外でも上下の歯を接触させる「癖」のことを言います。
とは言われても、自分がTCHがあるのかないのかは分からないものです。
そこで簡単に調べる方法があります。
①上下の歯を1~2秒噛みしめてみる。
②その後、上下の歯を離す。
離した後、上下の歯はふれ合っていないはずです。
それがTCHをしていない状態になります。
上下の歯がふれ合っていないことに違和感を感じた方はTCHをしている可能性があります。

急増するTCH

TCHはパソコンやスマートフォンを使っている時や読書をしている時、
車の運転をしている時、料理を作っている時、作業をしている時などの
集中している時に起こりやすいと言われています。
またストレスからこのTCHが起こる方も増えてきているようです。
実際私もこのコラムを書いている今、TCHがないか気にしてみると上下の歯がくっついていました!

TCHが引き起こす弊害

つらい肩こりや頭痛がTCHから起こることもあります。
顎の周囲には血管や神経が集中していますので、慢性的に力がかかりすぎることで血行不良が起こり、神経が圧迫され肩こりや頭痛に繋がることがあるのです。
長時間、正座をしていて痺れるのも血行不良で起こります。
痺れはマッサージや時間の経過で改善していきます。
歯をくっつける癖に気づくことで肩こりや頭痛の改善につながりることもあります。

歯周病にも影響!?

力がかかり続けることにより、歯だけではなく歯肉も圧迫され続けます。
その結果、血行不良が起こり細菌への抵抗力が低下、免疫細胞の減少が起こり
歯周病の悪化に繋がることもあります。

TCHを食い止めよう

まずは「癖」に気づくことが大切です。
スマホを見た時、車を運転する時、本を読む時などは要注意です。
日常で何気ない動作をし、かつそれが長く続くときTCHが起こっていることは多いのです。むし歯、歯周病は細菌が原因となり引き起こされますが、TCHは力が原因になります。
早めにTCHに気づくことが顎関節症の予防に繋がります。
「口が大きく開けられない」、「ご飯を食べるたびに顎が痛い」、「カクカクと音がする」
この状況になる前に歯科医院での定期健診でTCHの有無をチェックしてもらい予防をしていきましょう。

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